住む場所をどうやって決めていますか? その2

 良くどこか住むのに良い所は無いですかと聞かれます。でも特定の不動産会社や地域等をお伝えしても結局ご自身で足を運んで探さないと難しい様です。

そこで住居探しのポイントをまとめました。

  1. 築年数と防蟻処理の確認。2003年7月の建築基準法改正で、シックハウス症候群の原因物質の一つとされる、有機リン系のクロルピリホスの使用が禁止されました。2003年7月以降であればこの薬剤は使用していないと思われます。ただし、年月が経っていれば飛散量が少なくなります。(塗布量にもよりますが、クロルピリホスの場合は10年以上経っても飛散する場合があるようです)CS患者はこのタイプの薬剤以外にも反応する可能性があるので、いつ防蟻処理をしたか確認した方が良いと思います。(因みに私の家はホウ酸の防蟻剤を使用しています)
  2. 和室の畳。畳には強力な防虫剤を使用しているものも有ります。不動産屋さんに言うか長めのマイナスドライバを持って行って傷をつけない様に畳を持ち上げて畳の裏面に防虫シートが貼ってあるか確認してください。畳の下に防虫シートを敷いている場合も有ります。畳の下の板にカビが生えている場合も有ります。(防虫シートには比較的安全なホウ酸を使用しているものも有ります)。スタイロ畳という畳は芯材にスチレンボードを使用しています。軽くて湿気を吸わないので取り扱い易いのですが、スチレンはCS患者にはあまり良くないでしょう。
  3. クリーニングとリホーム。前の住人が出ていった後あるいは新しい住人が決まった後にクリーニングやリホームをしますが、それで具合が悪くなる人がいます。出来るだけ自分でクリーニングするかどの様な作業をするか良く確認をして下さい。
  4. 空き家バンクの活用。空き家の有効利用を目的として設立している自治体が増えてきています。賃貸の物件も有ります。自治体が運営している場合はサポートしてもらえるかも知れません。自治体のホームページや空き家バンクで検索してみて下さい。
  5. 家の周囲の環境の確認。Google Mapや環境省が事業所からの有害物質排出量を情報公開しているPRTRインフォメーション広場(PRTRデータ地図上表示システム)を参考にして下さい。 PRTRインフォメーション広場 https://www.env.go.jp/chemi/prtr/risk0.html
  6. 一般的な話になりますが、崖や河川のそばなど、自然災害の起こりそうな地域には十分注意して下さい。薪ストーブが流行っていますので屋根に煙突が無いか気にされる方もいます。

一部ですが、空き家バンクを扱っているアドレスです。
LIFULL HOME’S 空き家バンク     https://www.homes.co.jp/akiyabank/
アットホーム 空き家バンク       https://www.akiya-athome.jp/
一般社団法人 移住交流推進機構(JOIN) https://www.iju-join.jp/akiyabank/
楽園信州空き家バンク          https://rakuen-akiya.jp/about/
たつの暮らし              https://www.tatsuno-life.jp/house_bank/

100点満は難しいと思いますが、いずれにしても自分で現地に行って探すことが重要かと思います。