電磁波 その2 <範囲がものすごく広い>
電磁波って範囲がものすごく広い
よく電磁波を表すときに使われる周波数、この周波数の単位、メガヘルツ(MHz)、ギガヘルツ(GHz)とか聞くと何かとんでもなく強いエネルギーが飛んで来るみたいに感じてしまうかも知れませんが、一番意識しやすい電磁波とも言える光(可視光)を基準に比較してみます。(比較の為、単位をGHzで統一します)
電波(3,500GHzより低い周波数。携帯の電波は約0.7GHzから3.5GHz)は光よりも周波数が少低いのです。そして、直進性も低くなります。
光(例として緑色:色の違いは周波数の違いです)は約600,000GHzの周波数です。可視光より低い周波数の電波は、可視光より高い周波数のX線(約10,000,000GHz)やもっと周波数の高いγ(ガンマ)線の様に高いエネルギーを持った電離放射線ではありませんので、遺伝子を傷つける様な事は有りません。そうでなければ今まで生きていられませんよね。
紫外線は可視光とX線の間に位置しますので、エネルギーが可視光より高く、浴びすぎると皮膚がんの原因になったりするのはご存知かと思います。
高い周波数の電波でも
- 光より周波数は低い。
- 光より直進性は低い
- X線の様な電離作用(原子や分子から電子を剥ぎ取る作用)によって遺伝子を傷つける事はない。
携帯電話の電波をX線やガンマ線などの電離放射線みたいに勘違いすることが多いのかと思いますが、それは間違いです。
波長の長い順に
電波>赤外線>可視光>紫外線>電離放射線
電磁波を表す単位には、主に2種類あります。
波長を距離(nm:ナノメートル、マイクロメートル,mm:ミリメートル、m:メートル、km:キロメートル等)で表す場合と
1nn=0.000,000,000,001km
周波数で表す場合(Hz:ヘルツ、kHzキロヘルツ,MHzメガヘルツ,GHzギガヘルツ,THzテラヘルツ等)1000倍毎に表す単位が変わります。
周波数(Hz)は1秒間の波の繰り返される回数です。
1000,000,000,000Hz=1THz
同じ電磁波でも波長の短い可視光とそれより短い波長はnm(ナノメートル)で表す事が多く、可視光より波長の長いマイクロ波等は周波数で表すことが多い様です。
ハワイまでの距離が家庭用電源100ボルトの50HZの波長 、細菌の大きさ100nmが紫外線の波長とだいたい同じです。
範囲がものすごく広いのです。