新型コロナワクチン接種について
ワクチン接種について時々ご相談を受けます。結論から言うと、私には決められないのでかかりつけ医に相談するか、ご自分で決めてください。としか言いようは無いのですが、化学物質過敏症だからと言って ”ワクチン=化学物質” だから接種しないという考え方をする人も多いみたいです。そして”新型コロナウィルスはインフルエンザと同じだからマスクも行動制限も不要”という医師やジャーナリスト達が拡散したデマを今でも信じてしまっている人もいるみたいです。現在のひっ迫した医療状況を見れば悪意の有るデマであったことは明らかです。昼夜を問わず働いている医療従事者の方たちを侮辱するようなデマです。
残念ながら完全に安全なワクチンはありません。でも簡単に決めつけないで、もっと想像力を働かせて色々なケースを考えてみてください。ワクチンを接種するリスクと接種しないリスクを比較してください。
副反応や有効性についてはテレビや新聞、インターネットにいくらでも情報が有りますので、そちらを参考にしてください。ただし特にネットの情報は上記のデマの様に信じるに足る情報かどうかは良く吟味してください。
ワクチン接種された実験用のネズミが2年で全て死んだとか(ネズミの寿命は2年程度)不妊になるとか、医師免許を持っていてもデマを流す人がいます。
化学物質過敏症患者が新型コロナに罹患したらどうなるでしょうか?基礎疾患が無くて若ければ重篤な症状が出ないかも知れません。でも、もし症状が悪化した時に入院はできますか?今は一般の人でも入院出来ないケースが多くなっています。そんな時に病院に行っただけで体調が悪化する化学物質過敏症患者が入院できる病院を見つけるのは難しいのではないでしょうか。
感染しても宿泊施設や病院に行かないで家に居ると言っても、家族に感染させてしまったらどうでしょうか。ご自分が他の人に感染させてしまうリスクを考えた事は有りますか?高齢者の家族や面倒を見なければならない方はいませんか?
日常生活はどうですか?殆どひとりで自宅に居れば大丈夫かもしれません。不特定多数の人と接触する仕事をしたり、家庭内でその様な活動をしている人は居ませんか?
東京都内での新型コロナウィルスに感染した人(累計)は令和3年8月17日現在で、100人に対して2.0人(2.0%)。全国平均では0.9人。私の住んでいる東京都稲城市では1.1人。感染者の多い世田谷区は2.3人。新宿区は4.0人位です。(PCR検査で陽性となった人で検査の漏れた人は必ずいます。それでどのくらいこの数値が増加するか分かりません)この数値をどう捉えるかはお任せします。
よく考えて決めてくださいね。